防長交通株式会社は山口県周南市（旧徳山市）に本社がある山口県内では車両台数・エリアともに最大の会社です。昭和１０年に設立した近鉄グループの会社です。山口県内ほとんどの地区をカバーしている会社ですが、車両は乗合３０３両で貸切８４両の３８７両が県内と近郊の地区の営業所に所属しております。
エリアは下関市、小野田市、宇部市とその周辺、周防大島の西半分そして岩国市内路線を除く山口県の各地域と島根県の津和野に事業所があります。津和野に（萩営業所管轄の）出張所があるため現在は山口ナンバーの他に島根ナンバーの車両もあります。
車両は自社購入車の他に近鉄グループの会社であるために近鉄からの移籍車両が昔から存在し、現在は元貸切車両の他に一般路線車も周南と平生の各営業所に導入されております。自社購入車については平成１２年よりノンステップバスを積極的に導入をしており、日野と三菱各社の９ｍ車と７ｍ車が順次導入されており、現在は一部地域を除く県内各地の営業所で３６両所有し各線の運行に入っております。
高速バスは現在、萩・山口・徳山・岩国から東京・大阪間の２路線の夜行バスと萩・山口・防府・徳山〜広島間、田布施・平生・柳井・玖珂IC〜広島間、周防大島・岩国〜広島間、光・徳山・防府〜福岡間の４路線の昼行高速バスがあり一部区間を除いて、好評を得ているようです。特に最近開設された田布施・平生・柳井・玖珂IC〜広島間は４往復だった運行が現在は６往復（土日祝日７往復）へと増便されております。
営業所は各営業所の一覧でも紹介したいと思っておりますが、現在は周南（下松市）、平生（平生町）、防府（防府市）、山口（山口市）、秋芳（秋芳町）、萩（萩市）の６営業所と堀（山口市／旧徳地町）、仙崎（長門市）、津和野（島根県津和野町）の３つの出張所があり各地をカバーしております。このうち山口営業所（宮野車庫）は以前は山口市営バス（山口市交通局）だったのですが、山口市交通局の運行廃止に伴って車両と路線の譲渡を受け現在も山口市営バスカラーで市営バス時代の方向幕がそのまま残っている車両がほとんどそのまま所属し、山口市内路線で運行されております。また、貸切バスの専業会社として近鉄グループの会社で「周南近鉄タクシー」（周南市）と「萩近鉄タクシー」（萩市）の２社がそして、防長交通の子会社として「防長観光バス」が広島にあります。この「防長観光バス」ですが、最近では防長交通小郡営業所内に新山口営業所を新設し、防長交通の観光バスの一部を引き継いでおります。
また、防長交通はコミュニティバスの受託にも積極的で当支配人が判っている分だけでも平成１２年の萩まあーるバスを皮切りに周南（旧徳山市中心部）、防府、山口の各市と秋芳、阿武の各町からの委託を受けております。
ここでは防長交通の車両を紹介して参ります。この一覧では当支配人が撮影などで判明した車両全車を掲載しております。一部未撮影の車両もありますのであらかじめご了承下さい。なお、年式と型式に付きましては一部当支配人の推測が含まれておりますので当ページ内で間違え等や営業所未判明の車両がお判りでございましたらご遠慮なくメールでご指摘頂きますと幸いです。

平成２０年５月更新に際して以下のように線引きを行い車両一覧に対する対応を行っております。
防長観光バス・・・広島営業所の一覧と撮影車両を今回新たに公開しております。広島ナンバー車両撮影分は全車防長観光バスとして掲載しています。山口ナンバーについては平成５年式以降の貸切（観光バス）車両撮影分全車を防長観光バス（新山口）として掲載しまています。
防長交通小郡営業所に関しての対応・・・防長交通小郡営業所は平成１７年頃に防長観光バス新山口営業所に変わっております。それに伴って山口営業所（旧山口市交通局本局）に統合されているようです。従って、昭和６１年以降年式の車両に関して山口営業所に転属したものとして掲載を行っております。
古参車両に対する対応・・・昭和６０年式以前の車両はすべて廃車されたものとして掲載しております。昭和６１年式以降の車両にもひょっとしたら廃車が出ているものと思われますが、ひととおり現在も運行しているものとして掲載しております。
以上これら関連とそれ以外でも結構ですので防長交通各営業所の車両情報がお判りの方おられましたら私までＥメールをお寄せいただきますと幸いです。

車庫内の画像につきましては防長交通周南・平生・堀・防府・小郡・山口・萩の各営業所様の許可を得て撮影したものです。

型式情報協力：Ｒ．あっきいさん

おことわり：今のところ萩近鉄タクシー（貸切バスのみ）は未掲載です。ご了承下さい。